全国学力テスト考察 

2021年の全国学力テストの結果が公表されましたね。子ども達、学校や保護者の皆様には様々な思いがあることと思います。私も学力テストに書かれた記事をいくつか読んで、塾講師として今の子ども達に必要な学力について考えてみました。
 小学校6年生の算数では、下の画像のような三角形の面積を求めなさいという問題が出題されました。小学生の正答率は55.1%だったとのことで、およそ半数の6年生がこの問題を間違えてしまったことになります。三角形の面積を求める公式は、(底辺×高さ÷2)つまり(3×4÷2)で、答えは6㎠ということなんですが、ちょっとした意地悪もこの問題にはあります。図形を傾けてあって、底辺が5㎝と思えるように仕向けてあることなんです。ですが【底辺】と【高さ】は角度が90°である必要がありますから、5㎝を底辺にしてしまうと、面積は求められないのです。
 塾講師をしていると、実際に引っかかってしまう子は多いだろうなという印象です。教科書の例題通りならできても、+αで問題に手が加えられると途端に解けなくなる子は多いです。今の子ども達に求められるのは、概念や公式をしっかり理解した上で、考えを応用させる力でしょうか。私も自ら考えを応用できる子を育てられるよう、授業研究に励みます。
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